毎日、やりたくもない仕事をするのは大変ですから
なるべく早めに脱サラして起業し
「好きなことで仕事をしたい!」と
考えている方は少なくないでしょう。

そして、そういった方々の中で
1つの選択肢として挙がってくるのが
カフェでの起業になります。

コーヒーが好きだからという理由で
脱サラしてカフェ起業をされる方がいらっしゃいますが
ハッキリ言って、そういった考えだけでは
まず間違いなく「失敗」に終わってしまします。

なので、今回はカフェ起業が失敗に終わる理由について
解説をしていきますので
脱サラしてカフェしたいな~と考えているなら
是非とも参考にしてくださいね

カフェ

脱サラしてカフェをオープンするには莫大な資金が必要

そもそもの話になりますが
脱サラしてカフェをオープンするためには
どのくらいの資金が必要になるかを
ご存知でしょうか?

実際にカフェをオープンしたことがある方なら
必要な資金はお分かりになるでしょうが
まだ、カフェをオープンしたことがない方だと
想像することも難しいと思いますので
まずは、カフェ起業に必要な
資金面のお話からさせていただきますね

で、先に結論を言ってしまうと
脱サラしてカフェ起業をするのに
必要となる資金は約1,000万円になります。

例えば、フランチャイズを行っている
コメダ珈琲を脱サラして始めるには
下記のような資金が必要になりますし、

コメダ珈琲の開業に必要な資金一覧

引用元:コメダ珈琲への加入条件

フランチャイズに加入しなくても
脱サラして自身のカフェを開くためには
下記の資金はかかってくるものです。

独自でカフェをオープンするのに必要な資金

引用元:カフェの開業資金はいくら?

「えっ、カフェってこんなにかかるの!?」と
もしかしたら、驚かれているかもしれませんね

まぁ、自宅をカフェにするのであれば
1000万円も無くてもカフェを始めることはできますが
それでも、500万円は最低限 必要になってきます。

このように脱サラしてカフェを始めるには
かなりの資金が必要になるんですね

しかも、これだけ多額の資金を費やしても
カフェは大して儲かるものではありません。

お客様の単価が低いからカフェは失敗する

自身がオープンさせたカフェが
儲かるかどうかを決めるのは
カフェに訪れてくれたお客様が
どのくらいお金を出してくれるかによります。

では、カフェに訪れてくれるお客様は
どのくらいのお金を出してくれるものなのでしょうか?

それについては下記グラフをご参照ください。

カフェでどのくらいのお金を使うのか?

引用元:TesTee Lab

このグラフはTesTee Labが行った
「カフェでいくらぐらいのお金を使うのか?」
の調査結果となっているのですが
大体、500円前後の方が約7割もいらっしゃることが
お分かりになるかと思います。

要するに、カフェにいらっしゃるお客様は
少額のお金しか出してくれないんですね
(単価が非常に低い。)

なので、仮に利益を出そうとして
カフェに高額メニューを出そうとも
ほとんどの方々は高額メニューを頼むことはなく
低額なメニューしか頼まないのです。

そのため、カフェは儲けを出すのが難しく
脱サラしてカフェを始めても
失敗する可能性が高いんですね

まぁ、それでも沢山のお客様が来てくれるなら
かなりの儲けを出すことはできるでしょう。

しかし、

たとえ多くのお客様が来てくれるようになっても
たった1つの出来事だけで
全てが失敗に終わってしまうのです…

○○が登場するだけでカフェ起業は失敗に終わる

脱サラしてカフェをオープンし、
そのカフェが軌道に乗ってきたとしても
○○が登場するだけ
一気に失敗する可能性が高まります。

その○○とは…

スタバなどの大手コーヒーチェーン店です。

スタバ

というのも、下記グラフをご覧になられれば
その理由がお分かりになると思うのですが
多くの方々は個人店のカフェではなく
大手チェーン店を利用するものなんですよ

大手チェーン店と個人店の利用状況

引用元:カフェに関する調査

そのため、自身がオープンしたカフェの近くに
大手コーヒーチェーン店が出店してくるだけで
お客様がゴッソリと持っていかれる可能性が
非常に高いんですね

実際、スタバができたせいで
多くのお客様が離れていってしまい
自身のカフェを畳むしかなくなったオーナーさんは
全国に沢山いらっしゃいます。

なので、脱サラしてカフェを開く場合
スタバなどの強力なライバルたちが行っていない
何かしらのコンセプトが重要になります。

逆に、ライバルに差をつけるコンセプトがなければ
ライバルの登場で起業失敗に一直線ですね

とはいえ、仮にコンセプトがあったとしても
カフェ起業は失敗しやすいと言えます。

コンセプトがあってもカフェは失敗しやすい

例えば、スタバでは提供できない
質の高いコーヒー豆を使った
上質なコーヒーを出すことを
コンセプトにするとしましょう。

その結果、コーヒー通のような方々は
スタバではなく上記コンセプトのカフェに
行かれるようにはなると思います。

でも、コーヒー通の方々って
どの程度いらっしゃるものなのでしょうか?

スタバのコーヒーも十分にオイシイですから
余程、常日頃からコーヒーのことを
勉強してるような方でなければ
スタバのコーヒーで十分に満足されるでしょう。

そうなると上記コンセプトを掲げても
大してお客様は増えませんよね

じゃあ、多少のお客様増があったして
カフェの経営は儲かることになるのでしょうか?

お客様の単価が低いからカフェは失敗する
でもお伝えしましたが
カフェのお客様単価はかなり低いので
多少、お客様の数が増えたとしても
大した影響はありませんよね

つまり、何かしらのコンセプトで
スタバなどのライバルにはできない
ニッチなカフェにできたとしても
儲けることは難しく失敗になりやすいのです。

小銭

ちなみに、最近よくある
猫カフェや、フクロウカフェや、ハリネズミカフェなどの
動物と触れ合う系のカフェも同様ですからね

そもそも、スタバなどのライバルにはない
独自のコンセプトを打ち出すということは
基本的には「ハンデ」を背負うのと同義です。

例えば、下記のような5人がいたとしましょう。

Aさん:猫が大好き
Bさん:お酒を良く飲む
Cさん:大食い
Dさん:健康志向が強い
Eさん:旅行が趣味

この場合、幅広い層に受け入れられているスタバであれば
上記A~Eさんの全員がお客様になる可能性があります。

一方、そんなスタバに対抗するために
あなたが「猫と触れ合えるカフェ」
というコンセプトのカフェをオープンしたとします。

その場合、普通に考えてAさんぐらいしか
お客様になってくれませんよね

要するに、独自のコンセプトを掲げることで
お客様の層を絞ることになってしまい
その結果、集客できる数に制限がかかってしまうんですね

制限

もちろん、独自コンセプトによって
少なくともAさんはスタバではなく
あなたのカフェに優先的に通うようになりますので
コンセプトを掲げること自体は
決して悪いことではありません。
(むしろ脱サラしてカフェで生き残るには必要不可欠です。)

ただ、そのコンセプトによって
集客力にハンデが出てしまうことは
覚えておいた方がいいかと思います。

まとめ

ここまでカフェ起業について
色々と解説してきましたが
そもそも儲かりにくくて
失敗しやすい起業であることは
十分にお分かりいただけたかと思います。

それなのにカフェを始めるには
1000万程度の資金が必要になりますから
個人的にはカフェ起業は
辞められた方がいいと感じますね

なんせ、1000万円も出してカフェ起業して
もし失敗してしまったなら
最悪の場合、悲惨な末路を迎えますので…
⇒起業に失敗!?その後の悲惨な末路について

それに、超低リスクで起業でき
それでいてかなりの儲けを出すことができる
ネット起業の存在を考えると
ハッキリ言って、脱サラ後のカフェ起業には
何の魅力も感じません。
⇒田舎で0円で起業しても儲かるのはネット起業だけ

もちろん、カフェをオープンすることが
長年の夢であったなら
脱サラしてカフェ起業をするのもいいかもしれませんが
それで暮らしていくのはかなり難しいことは
理解しておいていただければと思います。

それでは、失礼いたします。