『稚拙な文章』

子供が書いたかのような
幼稚な文章の事を指します。

で、大人になった人でも
この稚拙な文章を書いてしまう人って
かなり多いんですよねぇ

実際、ネット上にある様々なブログ
その中に書かれている文章は
稚拙となっている事が多いです。

稚拙な文章を書いてしまうと
読者を退屈にさせたり
「こんな文を書く人なんか信用できない」と
不信感を与えたりするので
基本的には書かない方がいいのですが
具体的にどうすればいいのか?

その疑問をこの記事で解説いたします。

文章が稚拙になってしまう原因は?
その原因を取り除くには何が必要か?
どんな書き方をすればいいのか?

稚拙な文章について例文つきで
徹底的に解説していきますので
ぜひ、参考にしてみてくださいね

稚拙な文章

どのような文章が稚拙だと感じるのか?

文章が稚拙になる原因は
いくつかあるのですが
大人になっても稚拙になってしまうのは
大抵、下記が原因です。

同じような文を繰り返すから

例文を挙げると、あるブログで見つけた
下記の文章は稚拙だと感じてしまいます。

変わっていると家族に言われていました。
私はそうは思いませんでした。
でも周りと違うと感じてました。
ただ社会人になると言われなくなりました。
社会に適応できてると思いました。

この文章が稚拙だと感じてしまうのは
全ての文末が「~した。」となってるため
どの文も同じような文だと感じるからです。

実際、下記のように文末を変えれば
上記の文章よりかは
稚拙だと感じられなくなります。

変わっていると家族に言われていました。
私はそうは思ってなかったです。
でも周りと違うと感じてました。
ただ社会人になると言われなくなったです。
社会に適応できてると思いました

以上のように、
同じような文を繰り返してしまうと
稚拙な文章になってしまうんですね

稚拙な文章を防ぐのに必要なもの

変化が稚拙になるのを防ぐ

1つ前の章で文章が稚拙になる
その原因が分かりましたが
稚拙になる原因を取り除くには
何があればいいのでしょうか?

先ほどの例文で既にお分かりでしょうが
稚拙な文章を防ぐのに必要なのは…

『変化』です。

変わる

文に変化を付けられれば
文章は稚拙にはなりません。

そして、文を変化させるには
4つのものを変化させる必要があります。

変化させるべき4つのもの

変化させるべき4つですが
それは下記のものになります。

・文頭
・文中
・文末
・文全体

文頭・文中・文末・文全体を変化させて稚拙な文章を防止

なぜなら、文を変化させるには
上記画像のように
「文頭・文中・文末・文全体」
これら、いずれかの部分を
変化させるしかないので。

そのため、文章が稚拙になるのを防ぐなら
上記4つを変化させればいいのです。

具体的にどう変化させるのか?
という書き方に関しては
次の章から解説していきますね

稚拙な文章にならない書き方

文頭を変化させる書き方

まずは、下記の例文をご覧ください。

私はコンビニに行った。
そして、おにぎりを買った
そして、家に帰った。

これは文頭に「そして」が続いてしまい
稚拙な文章となっている例文になります。

そのため、この文章を直すなら
下記のように「そして」が
続かないようにすればOKです。

私はコンビニに行った。
そして、おにぎりを買った
その後、家に帰った。

この例からお分かりになるように
文頭を変化させるには
使用する接続詞を変えればいいのです。

使用する接続詞を変える

基本的に、文頭がかぶっちゃうのって
ほとんどが接続詞のせいです。

なんせ、接続詞は文頭に来ることが多く
なおかつ、種類もそんなにないので
意識しないとどうしても
同じ接続詞になっちゃうんですよ

実際、「そして」などの
どこにでも使えちゃう接続詞を
ついつい使ってしまう事なんて
非常によくある事ですからね

そのため、使用する接続詞を変える事で
同じ文頭が続くのを防止し、
稚拙な文章になるのを防げます。

ただし、変えるとは言っても
適当に変えるのはダメですからね

例えば、先ほどの例で
「その後」ではなく「しかし」にすると
オカシナ文章になっちゃいますからね

私はコンビニに行った。
そして、おにぎりを買った
しかし、家に帰った。

あくまで、同じような意味を持つ
別の接続詞に変えてください。

そのためには色んな接続詞を
知ってる必要がありますが
あまり文章を書いたことがない、
初心者さんだと難しいでしょう。

そんな時は下記のようなサービスを使って
同義語を調べてみてください。

weblio
引用元:weblio

他にも、接続詞の一覧を載せている
下記のようなページを
参考にするのもオススメです。

接続詞の一覧
引用元:接続詞について

今の世の中であれば
接続詞に関する情報など
探せばいっぱい出てきますので
同じ接続詞を使っちゃって
文章が稚拙になってしまった時は
色々と調べてみてくださいね

それと、接続詞を省略して
稚拙な文章を防ぐ書き方もありです。

接続詞を省略する

先ほどのコンビニの例文なら
2文目の「そして」を省略して
下記のような例文にするなど。

私はコンビニに行った。
おにぎりを買った
そして、家に帰った。

でも、接続詞を省略するのは
省略してもいい箇所だけにしてくださいね

「しかし」などの逆説接続詞だと
違和感が出てしまうので
そういった接続詞はダメです。

下の記事で解説したんですが
省略するという行為には
シンプルと想像の効果があり
使いどころによっては良くなりますが
分かりづらくなったりもするので
こういった点も注意しながら
省略するかどうかを決めてくださいね

省略すると何がいいのか?
どう、良くなるのか?
省略法の効果を徹底的に解説。
⇒省略法の効果はシンプルと想像【例文つきで意味なども解説】

あと、接続詞ではなく指示代名詞で
文頭を変化させる方法もあります。

指示代名詞を使う

例えば、下記のように
文頭がかぶってしまった時に、

私は商店街のお店で唐揚げ弁当を買った。
唐揚げ弁当は私好みの味だった。
唐揚げ弁当をまた買いたいと思う。

指示代名詞「これ」を使えば
かぶらないようにできます。

私は商店街のお店で唐揚げ弁当を買った。
これは私好みの味だった。
唐揚げ弁当をまた買いたいと思う。

ただし、同じ指示代名詞を使うと
それはそれで文頭が同じになり
稚拙な文章になってしまうので
その点は注意してくださいね

以上が文頭に関してです。

続いて、文中を変化させて
文章が稚拙にならない方法を
解説していきたいと思います。

文中を変化させる書き方

文中を変化させると言いましたが
正直に言ってしまうと
文中がかぶる事は早々ありません。

というのも、文頭やこの後の文末と違い
文中では使える言葉に
制限なんてありませんので。

これが文頭だと接続詞だけに縛られたり、
文末だと「です・ます」に縛られたりと、
文中より制限が厳しくなりますから。

そのため、制限が緩い文中が原因で
稚拙な文章になる事はあまりないですが
それでも、文中が原因になる事はあります。

例えば、下記の例文。

運動しないと太ります。
なぜなら太るのは運動しないから。
運動しないのは太る原因となります。

書いてある文は違いますが
どれも「運動しないと太る」、
そんな内容になっており、
同じ事を何度も言ってるだけです。

そして、内容が同じ文を何度も書くと
読者が稚拙な文章だと
感じやすくなっちゃうんですよ

頭を抱える

では、上記の例文に対して
どうやって文中を変化させるかと言うと
まずは、同義語を使うです。

同義語を使う

同義語を使って別の言葉にすると
稚拙な感じをなくせます。

実際、先ほどの文章で
「太る」の同義語を使うと、

運動しないと太ります。
なぜなら体重が増えるのは運動しないから。
運動しないのはデブる原因となります。

このような例文となるため
稚拙だと感じにくくなります。

なので、「使用する接続詞を変える」で
解説した方法を使って同義語を探し、
同じ言葉を使わないようにしてくださいね

また、語彙力を鍛えても
同様の効果がありますので
よろしければ下記記事も
ご覧いただければと思います。

語彙力はどうやって鍛えるのか?
その疑問にお答えいたします。
⇒ブログのための語彙力の鍛え方

他にも、文を削る方法もあります。

文を削る

具体的に言うと
同じ内容が続く下記の例文を、

運動しないと太ります。
太るのは運動しないからです。
運動しないのは太る原因となります。

下記のように同じ文を1つにし
文を消してしまうのです。

運動しないと太ります。

こうすれば、同じ内容が続かないので
稚拙な文章ではなくなります。

もちろん、同じ内容をあえて続けて
強調させる反復法という手法はありますが
基本的に、同じ内容が続くと
読者は稚拙な文章だと感じるので
特に意図がないなら辞めてくださいね

同じものを続けるとどうなるのか?
この記事では反復法の効果について
徹底的に解説しております。
⇒反復法の効果は強調と記憶に残りやすいです【例文つきで解説】

以上で文中の話は終わりなので
続いては、文末についてです。

文末を変化させる書き方

これからお話する文末ですが
おそらく、一番かぶりやすい箇所で
稚拙な文章の原因となる可能性が
最も高い箇所だと思います。

というのも、文章には
「です・ます調」か「だ・である調」、
このいずれかで書くという
規則みたいなものがあるので
非常にかぶりやすいんですよ

仮に、「です・ます調」を選んだら
全ての文を「です」か「ます」で
終わらせる必要があるので
2種類しか使う事しかできませんからね

2種類しかない中で文章を書けば
そりゃー、かぶっちゃいますよね?

じゃあ、どうするのかと言うと
一つ目の方法は終助詞を使うです。

終助詞を使う

例えば、終助詞の中の同意を示す「ね」を

これはバナナです
これはバナナになります

このように「です・ます調」に付ければ
文末を変える事ができます。

他にも、「よ」や「よね」を使えば
それだけで文末表現に
かなりの選択肢が生まれます。

とはいえ、あまり頻繁には
使えないですがね

なんせ「~ね、~ね、~ね」と
終助詞が続いてしまうと
うざったい文章になっちゃうので。

そのため、終助詞が使いづらい場合は
他の方法で文末を変えましょう。

じゃあ、終助詞以外に
どういった方法があるかと言うと
「です・ます調」と「だ・である調」を
混ぜちゃう
という方法があります。

「です・ます調」と「だ・である調」を混ぜる

基本的に文の末尾は
「です・ます調」や「だ・である調」で
統一するべきではあります。

しかし、

「です・ます調」と「だ・である調」を
混ぜてもいいパターンがあるんですよ

例えば、セリフとかですね

私は目の前にいる友人に
とっさにこう言ったんです。
そっちに行っちゃダメだ。
すると、友人は驚いて
こっちを見てきました。

ご覧の通り、「です・ます調」の文の間に
「だ・である調」の文がありますが
特に違和感はありませんよね?

むしろ、この「だ・である調」の文である
「そっちに行っちゃダメだ。」を
「です・ます調」にしてしまった
「そっちに行っちゃダメです。」にすると
逆に違和感を感じるかと思います。

なんせ、この文はセリフであるため
日常的な会話の文を書くべきですが
一般的に日常会話を「です・ます」で
話してる人なんか 早々いませんよね?

このように、
「だ・である調」であるべき文なら
「です・ます調」の文に混ぜてしまっても
何も問題はありませんので
文末を変化させる1つの書き方として
覚えておいてくださいね

ポイント

また、稚拙な文章を防ぐには
問答法を使う手もあります。

問答法を使う

問答法とは簡単に言ってしまえば
疑問を投げかける事です。

以上がアフィリエイトの説明です。
いかがでしたでしょうか?
これからも役立つ内容を発信します。

このように疑問文を入れる事で
文末を変化させる事が可能です。

とはいえ、問答法も
頻繁に使っていいものではないので
使用する際は気をつけてくださいね

それと、問答法以外にも
文末を接続助詞にする方法もありです。

文末を接続助詞にする

例を挙げると下記の例文たちです。

成長できます、頑張れば。
間に合わなくなります、急がないと。
続けます、できないから。

それぞれ、接続助詞の
「ば」「と」「から」で終わってますが
特に違和感はありませんよね?

通常であれば、下記のように

頑張れば、成長できます。
急がないと、間に合わなくなります。
できないから、続けます。

逆にしたのが普通の文ですが、
日本語では文節の順番を
かなり自由に変えられますし
順番を入れ替える倒置法もありますので
接続助詞を文末に持ってきても
別に、何ら問題はありません。

倒置法を使うと具体的に
どんな効果が生まれるのか?
それを解説しています。
⇒倒置法の本質的な効果を徹底解説【意味や体言止めとの違いも例文つきで】

そして、接続助詞以外にも
体言を文末にする方法もあります。

体言止めを使う

具体的な例文としては
下記の通りです。

ブログに稚拙な文章は厳禁。

普通なら、「厳禁になります」と
書くところをあえて
「になります」の助詞部分を削り、
体言である「厳禁」を文末にしています。

ちなみに、体言を文末にするのを
体言止め」と言います。

なので、体言止めを使う事でも
稚拙な文章を直す事ができるんですね

体言止めはミロのビーナスと同じ。
ないから想像をかき立てられるのです。
⇒【例文つき】体言止めの効果はミロのビーナス像と同じ

さて、

少し長くなりましたが
以上が文末を変化させる書き方です。

そして、最後になりますが
文全体について解説しますね

文全体を変化させる書き方

文全体を変化させる方法ですが
やる事はコレだけです。

短文と長文を混ぜる

はい、短文と長文を混ぜるだけです。

まずは、こちらの例文をご覧ください。

稚拙な文章を直すには何をすべきか?
接続詞を変えるのがいいです。
同義語を使うのもありです。
体言止めも効果があります。
まとめると変化させるのがいいです。

短文を続けた文章ですが
こういった文章って読者は
稚拙だと感じちゃうんですよねぇ

一応、短文にするのは
分かりやすい文章の書き方なんですが
だとしても短文を続けてしまうと
読者が変化を感じられなくなるので
稚拙な文章になっちゃうんですよ

そのため、下記のように
短文だけでなく長文も
文章の中に混ぜた方がいいのです。

稚拙な文章を直すには何をすべきか?
接続詞を変えるものいいですし、
同義語を使うのもありですし、
体言止めも効果があります。

まとめると変化させるのがいいです。

こうすれば文全体に変化をもたらし
文章が稚拙になるのを防げます。

以上が、文全体についてです。

変化させれば稚拙な文章にならない

ここまで、稚拙な文章を防ぐ
様々な書き方を解説しましたので
最後にまとめておきますね

・使用する接続詞を変える
・接続詞を省略する
・指示代名詞を使う
・同義語を使う
・文を削る
・終助詞を使う
・「です・ます調」と
 「だ・である調」を混ぜる
・問答法を使う
・文末を接続助詞にする
・体言止めを使う
・短文と長文を混ぜる

これらの方法を取り入れれば
稚拙な文章にはなりません。

そして、これらの方法が有効なのは
文頭・文中・文末・文全体
これらを変化させるからです。

なので、ぜひとも変化をさせ
稚拙な文章になるのを防ぎ
いい文章を書いてくださいね

ちなみに、

いい文章の書き方は
何も稚拙な文章を避けるだけではなく
他にも色々とあります。

それらの書き方については
下記の「あわせて読みたい記事」で
徹底的に解説していますので
究極的にいい文章を書きたいなら
ぜひ、ご覧になってみてくださいね

それでは、失礼致します。